とにかくつらかった。
大好きな両親は離婚寸前。
テニスは結果を出さないといけないのに、そんな状態で勝てるわけもない。
練習はひたすらきつい。
廃人のような感じになっていた気がする。
子はかすがいになることは大いにあると思うけど
子をかすがいにしては駄目だな
プレッシャーでどこかに歪みがでる
>>47
自分ではなかなか決断できなかったです。
離婚していいよとか、テニスをやめるとかはいいだせなかった
更に親父は借金を重ねていた。
前と同じような雰囲気なので、どうしたのかと尋ねると、他の会社からの借金もばれてしまったという。
どうして全部教えてくれなかったのか。
母はもはやなにも言わなかった。
けど、前の母ではもはやなかった。
親父もだ。
気づけば母はもうきれいな人とは言えなかった。
親父も、いくらか痩せて老けたみたいだった。
そういうことに気づくと独りでに涙が出ていた。
公園の木を殴って泣いてしまったこともある。
けど時間は進む。
気づけば高校受験の時期が近づいていた。
両親は高卒でそんなに頭もよくないけれど、わいにたくさん本を読む機会をくれたから、わいはかなり勉強ができるほうだった。
教師と両親はわいに期待してくれた。
地域1の進学校を受けるべきだといってやまなかった。
たしかに、わいは勉強なら誰にも負けないっていう過信があったから、それに同意した。
なにより、その学校はクラブに近かった。
回りにどんどん持ち上げられた。
テニスでいそがしいのにすごいだの、勉強しなくてもわかるのは天才だなどと。
だんだん過信が大きくなっていった
受験期直前の大会で優勝した。
県大会に出る絶好のチャンス。
けど、もう一大会優勝か準優勝しないと出れない。
わいは勉強はギリギリまでせずに、テニスに集中して、大会で優勝する方を選んだ。
結果として、狙った大会で優勝できた。
大会が終わったのは受験の2週間前だった。
そこからわいは寝ずに勉強した。
冗談抜きに。
でもやっぱり驕りがあって、少し余裕を見せたりもしてしまっていた。
結果から言えば、受験には失敗した。
当然と言えば当然。
地域一番の学校に2週間の緩慢な勉強で受かるわけもない。
そのあとに県大会に出場したけれど、受験に失敗したメンタルで、推薦で高校が決まったやつらの相手などできるわけもなく、二回戦で敗退した。
訳がわからなかった。
いま思えば夢の夢だが、受験に受かって、ノリにノッたまま、県大会で優勝し、あわよくば全国まで駆け上るつもりだったのに。
わいが師事していたコーチは結構有名な人で、海外に行くような選手も育てたことがある人だった。
そんなコーチに、お前は全国レベルの技術があると言われたら負ける気はしない。
なにより問題だったのは、家計だった。
ただでさえ返済に追われているのに、受験に落ちたことで私立の高校に進学しなくてはならないというのだから。
成績はよかったので学費が半額になったが、それでも我が家には痛手だった。
母もなんだかわいへのアタリが強い。
テニスをやめたほうがいいんじゃないかと何度も言ってきた。
今さら引き下がれないわいは、テニスは楽しいし、絶対に結果を出す。
わいは大器晩成型だからといってしぶしぶお金を出してもらっていた。
親父が最愛だったはずの妻に包丁を向けられてまで作ったお金でつないだキャリアを、終わらせるわけにはいかなかった。
やっぱりテニスは勝てなかった。
学校の仲の成績で、断トツトップになれば学費が全額免除になると聞いたわいは、必死で勉強した。
そのおかげか、2年生からは学費が免除されることになった。
けど、そんな無理な生活のなかで、質の高い練習なんて到底できなかった
今度はコーチがわいを見切ってしまったような気がした。
当時、わいは一応そのクラブでトップの強さだったと自負しているけど、わいの下に、猛烈にうまいやつが入ってきたのだ。
ひたすら羨ましかった。
そいつはまだテニスを年数つづけられるし、親も仲が良さげで、しかもお金持ちだった。
わいは躁鬱病のようになって、親にも当たってしまうようになった。
そんなタイミングで、親父が仕事を失った。
しかも、それを言い出せなかったとかいって、家でなにもせずに1か月過ごしていたらしい。
とうとう離婚は実現してしまいそうだった。
でもやっぱりわいは両親が好きや。
また昔みたいに、みんなでテニスに行ったり、釣りに行ったりして、笑い合いたい。
だからわいはテニスを辞めることにした。
でもわいは自分の落ち度を認めることができなかった。
辞めたいということを伝えるときにも、親父の失職を盾にして、意地悪いことをいってしまった。
親父を沢山傷付けた。
本当にごめん親父。
わいはサボったんや。
もっとできた。
親父の努力と心労に報えたはずなんや。
母にも似たようなことをした。
ずっと親父と仲が悪かったせいで、メンタルが不安定だから結果が出せなかっただなんて支離滅裂なことを言った。
ずっと支えてくれてたのに。
テニスが嫌いになっていることにわいより先に気付いてくれてたのに。
沢山回りを傷つけて、コーチとも喧嘩別れのような状態のまま、わいはテニスを辞めた。
テニスは悪くない。
誰も悪くない。
わいが一歩、いや二歩届かなかっただけだ。
けど、わいはテニスが嫌いや。
許せない。
わいの家族を壊して、わいの人生を狂わして、親父と母から笑顔を奪った。
それから、テニスをしていた時間を使って、バイトをしはじめた。
全て借金に当てるつもりだった。
母は何を思っているのかわからない。
親父のことは完全に嫌いで、わいが独立したら離婚してしまうのか、それともどこかで仲直りできると思っているのか。
そうだといいな。
そのあと、借金返済に追われ過ぎて税金も滞納していたことが発覚したけど、母は少し怒っただけだった。
親父もかわった。
なんとか優しくなろう、母を傷付けないようにしようとしているのがわかる。
けど、どうせお前が出ていったら離婚しようといわれてしまうと言っている。
何でだよ。
母を好きになったから結婚したんやろ。
なんでそんなこと言うんだよ。
もう一度やり直したいとかキザなこといってくれよ。
いまもわいは弱い。
こうしてスレッドに書き込まなきゃ精神が倒れてしまいそうなくらいに弱いまま。
わいがもう少し強ければ。
もしかしたら今頃、わいはプロになって三人で幸せになっていたかもしれないと思うと涙が止まらない。
わいはただ、普通に生きたかった。
天才だとか、すごいとか、強いとか、そういうのは要らない。
ただいつも家族が笑っていて、わいが2対1でしかられたりして、親の仲がよすぎて少しわいが気恥ずかしいような。
それがよかった。
でも悪いのはわいだ。
テニスをサボり始めたのも、友達と遊んでテニスに往かなかったのも、自分の気持ちを正直にいえないことも、親を泣かせてしまうことも、親に意地悪言ってしまうことも、勉強するといいながらゲームしてしまったり、どうしても寝てしまったり。
ごめんね。
ごめんね。
ごめんなさい。
ほんとうにごめんなさい。
気にすんなよ
子供にできることはたかが知れてる
>>87
ありがとう。
顔も名前もわからないけど、ありがとう。
あえて責任を問うなら親だと思うよ
気にすんな
>>89
ありがとう。
でも責任は家族全体にあると思うし、わいは二人とも本当に幸せであってほしい。
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