カイジ「全落ちした…就職しかねえ…!」

コメント

カイジ「くそっ…この大学全入時代…高卒が働く場所と言ったらコンビニバイトか土方しかねえ…」

カイジ「ああ…くそッ…クソォォ…!!」

???「ん?カイジか?」

カイジ「遠藤さん!?」

家庭教師遠藤「いやあ久しぶりだな」

この男…カイジの元家庭教師である…!

カイジ「遠藤さん…」

遠藤「聞いたよ帝愛大にも不合格したんだとな」

カイジ「ああ…残念だ…」

遠藤「それで、これからどうするんだ?」

カイジ「予備校に行く金はねえし働くしかねえ…だけどコンビニバイトか土方どっちもやりたくねえ」

遠藤「ふん…身の丈を知らぬクズが…まあいいお前に良い知らせをやる」

カイジ「え?」

 

第二弾かな、期待

 

遠藤「実は帝愛大の運営元である帝愛グループは子会社に帝愛予備校というものを構えててな」

カイジ「で、でも俺はさっき言った通り金は」

遠藤「俺はそこの子会社の営業も家庭教師をやる傍でやってるんだが
実は帝愛大不合格者の元に少しサービスとしてな本来なら年間100万かかる学費をタダで行ける方法を教えてやってるんだ」

カイジ「予備校が…タダ…!?」

まさに天からの救いの知らせ…!カイジ…思わず頬を緩める…!

遠藤「本来ならタダになるのはとびきり優秀な生徒だけだ。だがな、簡単な業務を少しこなすだけで
全授業をタダで受けさせるシステムがある。帝愛大を受験した者だけ特別にな」

カイジ「簡単な業務って…」

遠藤「荷物運びなどの体を動かすものだそうだ。だがカイジ、よく考えてみろ
体を動かすことは脳のはたらきをよくする効果がある。高校で体育の後の数学で意外とすっと入った経験もないか?」

カイジ「なるほど…ありがてぇ…!」

遠藤「とはいえ予備校入学にも定員がある。もし行くなら早く決めてくれ。俺から連絡を入れる」

カイジ「ああ、今すぐ頼みます…!!!」

カイジ…浪人し予備校行きを決意…!

 

~帝愛~

黒服「カイジさんですね。どうぞこちらへ」

カイジ「ここの地下に予備校が?」

黒服「はい。今すぐご案内致します。それと勉学に集中していただくべく当社ではスマートフォン等の電子機器をお預かりしてます」

カイジ「え?渡すんすか?」

黒服「はい。これもカイジ様の合格を願っての当社のはからいです」

カイジ「じゃ、じゃあ…」

カイジ…!外部との連絡手段を断ち切る…!!

黒服「ありがとうございます。地下25階に着きましたのでご案内致します」

カイジ…自分の志望する国公立理系クラスへ向かう…!

 

何これワロタ

 

はよ続き

 

地下25階とかとんでもねえな

 

~教室~

カイジ「お、おい…何だここは…」

想像していた勉強する空気とは違い…作業服に身を包む男たちで溢れていた…!

カイジ「な、何でこんな…」

カイジ…思わず目を疑う…!だがこれが予備校の実態…!

男「おや、新入りか?君は何浪で抜けられるかねぇ…」

見るからに30近いこの男…なんと8浪である…!

カイジ「そんな…あんた、ここは何なんだ」

担任「おやあ君がカイジくんか…それじゃあここの予備校の説明をするね」

笑顔の優しそうな小太りの男…この男がカイジの担任

担任「まずここはね、東大以外の進学者を出していないんだ」

唐突に告げられる重い一言…!

 

東大受かるまで地下労働とかオワタw

 

怖すぎw

 

カイジ「それは…」

担任「ここは東大以外は認めない硬派な予備校でね。まあ日々のスケジュールを見てくれ」

7:00 起床、洗顔
7:30 朝食
8:00~12:00 作業
12:00~13:00 昼食、休憩
13:00~17:00 作業
17:30~18:30 1限
18:40~19:40 夕食、休憩
19:40~20:40 2限
20:50~21:50 3限
22:00~23:00 4限
23:30~0:00 入浴、洗顔
0:30~7:00 睡眠

圧倒的…!圧倒的過密スケジュール…!自由時間なし…!!

カイジ「ふ、ふざけんな…何だこの作業ってのは…これで1日の1/3も時間を取られるなんて」

担任「聞いてないのかい?授業料の代わりに作業をするって」

カイジ「でもこんな…止めてやる…こんな予備校…!」

担任「悪いが途中で止めるのは違反でね、罰金500万を払ってもらうよ」

カイジ「は?詐欺だろ…こんなの…!!!イカサマだ…ふざけろおおお…!!!」

カイジ…吠える…だが届かぬ叫び…地下25階での叫び…!!!

 

カイジ「クソックソッ…だが、東大に受かりゃいいんだろ?東大に…!」

その時、カイジの脳裏に浮かんだ思惑…!

カイジ(そうだ…センター試験はどこかの大学の会場で行うはず…ならばそこで逃げるチャンスが)

担任「ちなみにセンター試験も東大の二次も担当の人の監視の下、ここの24階でやってもらうよ」

逃げるチャンス…なし!!!!

カイジ「そんなぁ…」ぐにゃぁぁ…

そして作業服に着替える…これから始まる初仕事…!

 

センター試験とかいう鉄骨渡り

 

—————-

仕事終わり…やっと受けられる1限目

講師「君たちは予習をする時間は日曜の休日か睡眠時間を削るしかない
だから大手予備校のように予習型の授業はせずに高校のようにやろうと思う」

カイジ(…)

講師「ただそれだと…君らに全て教え切るには3年かかる」

カイジ「さ、3年だと!?」

何とも受け入れ難い言葉…!

カイジ「そんな…そんな…!」

講師「ただもちろん三浪東大なんてのはゴロゴロいるから悲観しなくてもいい
もっともここでは君らの学力で三浪だけで受かるのは至難の業だがね」

鬼畜…!鬼畜の所業…!恨む1日8時間の作業時間…!!!

 

~日曜日~

唯一のノー作業デーであるこの日がカイジたちにとっては勉強に没頭できる日である

だが…!

カイジ「…zzZ」

連日の過密スケジュールですっかり体は疲れきっており起きることすらできない…!

室内中で鳴り響くイビキ…!

そして気付けば午後の四時

カイジ「はっ!何時だ今…よ、四時だと…朝か?夕方か?」

隣の男「夕方だよ…まあこんなもんさ…」

カイジ「くそおおおぉぉぉ…!!!起きろ俺…!起きろ…!」

カイジ嘆く…自分を嘆く…!

 

おもろい続けて

 

続きはよ

 

そして1ヶ月の月日が流れた…!

担任「はい皆さん…今月もお仕事とお勉強、お疲れ様でした。
それじゃあ皆さんお待ちかね…給料日でーす」

カイジ「給料日?」

担任「はいカイジくん」

そこには見慣れぬ御札が入っていた…!

カイジ「91000ペリカ…?」

カイジたちの1ヶ月の作業による給与は日本円にしておよほ10万円ぬるぽ
そこから8万円が授業料に、1万円が施設利用費に充てられる
残りの9100円をペリカという特殊な通貨に換算してカイジたちに渡される

カイジ「…狙うはあの…予備校解約権…!50万ペリカ…!」

 

おもしろい

 

結局授業料は取るのか…

 

>>25
カイジたちには業務をこなしてタダで受けさしているという形をとっている
この裏の給与システムはカイジたちには明かしておらずペリカのみ支払われてる
カイジたちはバカなので気付かない

 

でも日曜以外の日に毎日4コマあって8万はそんなに高くないなw質はわからんがw

 

ペリカによる奨励オプション
50万ペリカ:予備校解約権
20万ペリカ:1週間作業免除
10万ペリカ:東大赤本、ノート、筆記用具等のセット
5万ペリカ :1日パチンコ券
1万ペリカ :ゲーセンゲーム10回
5000ペリカ:ビール
3000ペリカ:ポテチ
1000ペリカ:柿ピー

カイジ「あからさまに下の方は娯楽への誘いか…ふん、こんなの誰が乗るんだ?」

浪人生A「俺、ゲーセン」

男「あいよ」

浪人生B「パチンコ」

カイジ「ふん…救えねえ奴らだ…自ら破滅の道に進むなんて…俺は違う俺は…」

ざわざわ…

カイジ「しかし…なんだこの胸のざわめきは…」

 

カイジ「待てよ…仮に半年で得られるのが54万6000ペリカ…つまり4万6000ペリカは余分…余るってことだ…!」

カイジ「いや待て…たった半年で4万6000ペリカだぞ…使うのはよほど特別な日…特別な日…」

担任「カイジくんか」

カイジ「担任…」

担任「わかってる。解約権だろ?そりゃそうだよなあこんなとこ早く抜けたいだろう」

カイジ「…」

担任「カイジくんは未成年だからコーラでいいかな?」

カイジ「え?」

担任「カイジくんの初給料のお祝いさ!金はとらねえお」

カイジ「担任…」

 

カイジ「ああ…ああ…」ガッ

キーンッ…

カイジ(キンキンに冷えてやがる…!ありがてぇ…!)

カイジ「んっ…ゴクッゴクッ…」(ううっ…涙が出る…!)

受験生の健康面促進の元、カイジたち浪人生は厳しい食事制限を受け菓子やジュース類はおろか肉すらほとんど食べてなかった

だが、このペリカでの購入はその縛りの外で行える…!

カイジ「美味い…!美味すぎる。犯罪的だ…!」

浪人生A「上でコーラ買ってゲームしようぜ」

浪人生B「息抜きもないとなー」

カイジ「ううっ…ゲームしながらコーラ飲めたら…」

カイジ…耐える…!必死に耐える…!だが…!

 

男「これで終わりかな…」

カイジ「あの…」

男「はいはいカイジくーん!」

カイジ「…」

男「何?何なの?」

カイジ「…だけ」

男「?」

カイジ「…1本だけ」

男「1本って、コーラを1本ってことかい?」

カイジ「…」コクリ

男「はいカイジくんコーラお買い上げ~んで、他には?」

カイジ「は?」

男「コーラだけじゃ味気ないっしょー」

カイジ「じゃあ…そこの柿ピー

担任「ふっふっふっ…下手だなあカイジくん」

 

ざわ…ざわ…

 

カイジ「担任…」

担任「下手っぴさ。カイジくんが本当にしたいのはゲームだろう?」

カイジ「…」

担任「コーラを飲みながらさ、ゲームして嫌なこと忘れたい。だろ?」

カイジ「でもそれじゃあまりに値がはるし時間も食うから柿ピーで誤魔化そうってわけだ」

担任「息抜きってのはさ、小出しじゃダメなんだよ。やる時はパァーッとやる
それでこそ、次の勉強への励みになる。自分へのご褒美さ」

カイジ「じゃあ…パチンコ」

男「えっと未成年だよねカイジくん」

担任「見逃してやれよ~」

男「あ、はい…じゃあ行ってらっしゃい!」

カイジ…地下23階のパチンコ部屋へ…!

 

このペースだと長編になるから一旦区切る。飯食うのとマジで勉強もしなきゃ…

 

受験生かよ…

 

 

なにやってんねん

 

受験生やったんかい、大丈夫なんか

 

カイジ「パチンコ…やったことねぇよ…あんな風に言ったけどつまんなかったらどうしよう」

これが後にパチンコ中毒になる男の発言である…!

一条「カイジ様…お待ちしておりました」

カイジ「ここかぁ…」

一条「50000ペリカ…でしたらあそこの100ペリパチですかね」

カイジ「100ペリ…パチ?」

一条「はい一球100ペリカなので500球で勝負できます」

カイジ「勝負って…ただガチャガチャするだけじゃないんですか?」

一条「はははっカイジ様、ここは逆転の場ですよ?」

カイジ「逆転の場…?」

一条「ここで1発当てれば最高で10000倍の球の配当…つまり500球のうち1つでも当てればあなたは自由の身です」

カイジ「なんだって!?」

その時、カイジの全身が電流が流れたかのように痺れる…!

 

カイジ「ここまで来たら…勝負だろうが…!」

カイジ…走って台の前へ…そして深呼吸して椅子へ腰掛け…いざ出陣の時…!

カイジ「うおおおおおおおおおおお!!!!!当たれ…!当たれ…!!」

ガラガラと流れるパチンコ球…ものの10分で100球を使い切る…!!

一条(悪いが…このパチンコはお前たちを逃がすためなんかに設置するわけがないだろう
まあ偏差値40台のバカにはそんなこともわからないだろうがな…)

カイジ「入ったああああ…!!!!!」

一条「って…ええっ!?」

カイジ…本来なら不可能なはずの球の入道…成し得る…!!

一条「バカな…そもそもあの穴は入るような大きさじゃ…何!?」

カイジ「ふんっ…」

なんとそこには白蟻…!大量の白蟻…!当たり穴を広げていた白蟻…!

キモい…!

 

カイジ「やった…これで解約完了…!」

一条「クソ…浪人生から巻き上げた金で生活するという俺の計画が…1050年地下生活から脱却する為の計画が…」

パチパチ パチパチ

担任「いやあ素晴らしいね…」

カイジ「ふんっ…これでこっからはおさらばだぜ」

担任「しかし、君は宅浪でやっていけるのかい?」

カイジ「ここよりマシだ」

担任「ふぅむ…まあ、またいつでも来なよ。東大合格までカイジ様をサポート致しますので」

カイジ「くっ…クソッタレが…奴隷のようにこき使うだけの悪徳業者め…!」

カイジ「浪人生をなんだと思ってやがるってんだ…!河合塾の方がまだマシだ」

カイジ…!何故か某大手予備校の名を出す…!

 

そしてカイジ、始まる宅浪生活…!!




カイジ「あー昼間のVIPはガキが少なくていいなー」ポリポリ

果たしてカイジが大学へ行く日は来るのか…!?


未来は僕らの手の中~♪

 

素直に面白かった笑

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