ゾロ「ルフィ……帝京平成大学を受けてみる気はねェか?」

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ゾロ「ルフィ、話があるんだが」 

ルフィ「なんだ?」 

ゾロ「大事な話だ……よく聞いてくれ」 

ルフィ「おう」 

ゾロ「ルフィ……お前、帝京平成大学を受けてみる気はねェか?」 

ルフィ「!?」

 

ルフィ「大学ってことは、おれに大学受験しろってことか?」 

ゾロ「そうだ」 

ルフィ「だけど、おれは海賊王になるんだから受験なんかしてるヒマねェぞ」 

ゾロ「お前らしくもねェな、ルフィ」 

ゾロ「だったら……“大学王”になりゃァいいだろうが!」 

どん!!! 

ルフィ「そっか!」

 

>>3
受験て単語知ってるの違和感ある

 

一味の中じゃ一番勉学とは程遠い存在だろルフィとゾロ

 

ルフィ「大学受験するのはいいとしてだ!」 

ルフィ「その帝京平成大学ってのはどうなんだ?」 

ゾロ「どうなんだってのは?」 

ルフィ「どうすげェんだ?」 

ゾロ「その言葉を待ってたぜ……」 

ゾロ「帝京平成大学のここがすごい!!!」 

ルフィ「!?」

 

ゾロ「学生数、一万人以上!!!」 

ルフィ「一万人!?」 

ルフィ「すんげえ~~~~~~~~!!!」 

ゾロ「しかも全員が精鋭だ。たぶん覇王色の覇気も効かねェだろう」 

ルフィ「全員仲間にしてェな!」 

ゾロ「なにいってやがる。大学に入れば全員仲間じゃねェか」 

ルフィ「しししっ、そうだな!」

 

ゾロ「東京と千葉県に四つのキャンパス!!!」 

ルフィ「おおっ!」 

ルフィ「ところで東京と千葉ってどんな場所なんだ?」 

ゾロ「……こっちでいうとマリージョアとラフテルみたいなもんだ」 

ルフィ「すんげえ~~~~~~~~~~!!!」

 

ゾロ「創立30周年!!!」 

ルフィ「つまり30歳か! おれよりずっと年上じゃねェか!」 

ゾロ「ああ、30年も経営を続けるなんて並みの大学じゃできねェ」 

ゾロ「5年、長くて10年で廃校になるのがオチだ」 

ルフィ「帝京平成大学ってすげェんだな!」 

ゾロ「“大学王”を目指すに相応しい大学だ」 

ゾロ「そして、帝京平成大学のスゴさを全部ひっくるめて、こう表現するんだ」

 

ゾロ「帝京魂ィ!!!」 

どん!!! 





ルフィ「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!!」

 

30年って凄いか?

 

30年って全然大したことないよな

 

ルフィ「ゾロ、おれは受けるぞ! 帝京平成大学!」 

ゾロ「そういってくれると嬉しいぜ」 

ルフィ「そうだ!」 

ルフィ「だったらどうせならみんなで受けてみねェか!?」 

ゾロ「そりゃいいな」 

ルフィ「よーし、まずナミから誘ってみるか!」

 

ナミ「帝京平成大学?」 

ルフィ「おう!」 

ナミ「別にいいけど……私に向いてるような学科はあるの?」 

ゾロ「お前は……そうだな」 

ゾロ「金にがめついし、一味の財布のヒモを握ってるから……」 

ゾロ「≪現代ライフ学部 経営マネージメント学科 経営マネージメントコース≫あたりがいいだろう」 

ナミ「ふうん、面白そうね」 

ナミ「分かった、私も受ける!」

 

ウソップ「大学受験? へへっ、いいじゃねェか」 

ウソップ「だけど、おれが入れるような学部はあんのか?」 

ルフィ「ゾロ、どうだ?」 

ゾロ「ウソップは故郷で、ウソップ海賊団を結成してたよな」 

ウソップ「おう、あいつら元気にしてるかな……」 

ゾロ「お前は子供に好かれる性質らしいから」 

ゾロ「≪現代ライフ学部 児童学科 小学校・特別支援コース≫を目指すといいだろう」 

ウソップ「よーし、がんばって勉強してみるか!」

 

サンジ「大学王? ふうん、結構なことじゃねェか」 

ルフィ「サンジ、お前も受けろ!」 

サンジ「かまわねェが……おれが入れるような学部はあんのか?」 

ゾロ「ある」 

ゾロ「仮にもお前はウチのコックだからな」 

ゾロ「≪健康メディカル学部 健康栄養学科≫でさらに腕を磨くといいだろう」 

サンジ「……悪くねェな」

 

チョッパー「大学? おれ行きたいぞ! 大学行くのは夢だったんだ!」 

ルフィ「じゃあ一緒に行こう!!!」 

どん! 

チョッパー「おれ向きの学部はあるのか?」 

ゾロ「お前もさっきのコックと同じく、行くべき学部は分かりやすいな」 

ゾロ「≪薬学部 薬学科≫で“特効薬”を目指せ!」 

チョッパー「そうする!」

 

>>14
万能薬からレベル下がってんの草

 

ロビン「大学受験? 面白そうね」 

ルフィ「だろ!?」 

ロビン「それとその帝京平成大学、私と同い年なのね。親近感も湧くわ」 

ロビン「だけど、考古学に関する学部はあるの?」 

ゾロ「ない」 

ゾロ「だが、幼い頃から数々の組織を渡り歩いてきたお前なら――」 

ゾロ「≪現代ライフ学部 人間文化学科 グローバルコミュニケーションコース≫がオススメだ」 

ゾロ「ここで学んだ経験は、きっと考古学にも役に立つ」 

ロビン「遺跡調査では、現地人とのコミュニケーションは欠かせないものね」

 

>>16
関係ない定期

 

フランキー「帝京平成大学?」 

ルフィ「フランキー、お前も受けろよ!」 

フランキー「だけどおれァもういい年だぜ? 手に職も持ってるし、今さら学ぶことも……」 

ゾロ「学ぶのに年なんざ関係ねェだろうが!!!」 

どん!!! 

フランキー「その通りだ……!」 

ゾロ「お前は船大工だからな。≪健康メディカル学部 医療科学科 臨床工学コース≫で」 

ゾロ「医療機器について学べば、船大工としてのキャリアにも必ず役立つ」 

フランキー「勉強のためにコーラいっぱい買ってくるかァ!」

 

フランキーの学科関係なくて草

 

ブルック「ヨホホホ、大学受験なんて素晴らしいじゃないですか」 

ルフィ「ブルック、お前も受けろ!」 

ブルック「えぇ~!? 私死んでますけど、大丈夫なんでしょうか?」 

ゾロ「平気だ」 

ゾロ「お前は音楽家だから、≪現代ライフ学部 人間文化学科 メディア文化コース≫で」 

ゾロ「芸術的センスをさらに磨くことができるはずだ」 

ブルック「ヨホホホホ、この年になって勉強なんて、生きがいを感じちゃいますね」 

ブルック「私、死んでますけど!」

 

ジンベエ「ほう、大学受験! 結構なことじゃ」 

ルフィ「仲間になったばかりだけど、お前も受けろよ、ジンベエ!」 

ジンベエ「ええ……!? でもわし魚人――」 

ゾロ「問題ない。魚人も受験できる」 

ジンベエ「しかし、わしのようなもんを受け入れてくれる学部があるんかのう?」 

ゾロ「お前は魚人空手や魚人柔術の使い手……」 

ゾロ「≪健康医療スポーツ学部 柔道整復学科 トレーナー・柔道整復コース≫が向いている」 

ジンベエ「分かった……わしも受けよう!」

 

ルフィ「みんな受験してくれるみてェだ!」 

ゾロ「一味で入学するのもいいかもしれねェな」 

ウソップ「だけどよ……やっぱり帝京平成大学って入るの難しいんだよな?」 

ゾロ「ああ……大学界の“四皇”の一つともいわれてる」 

ナミ「よ、四皇……」 

ロビン「難関ね……」 

ルフィ「未来の大学王のクルーが、今から怖気づいてどうすんだ!!!」 

ゾロ「その通りだ」

 

ルフィ「よォ~~~~~し、みんな帝京平成大学目指すぞォ!!!」 

ゾロ「帝京魂ィ!!!」 





オーッ!!!

 

ルフィ「ゴムゴムの勉強!」カリカリ… 

ゾロ「……」カリカリ… 

ルフィ「ナミ、この問題分かるか?」 

ナミ「どれどれ……」 



ウソップ「勉強ってのも案外楽しいもんだな」 

サンジ「ああ、心なしか料理の腕前も上がった気がするぜ」 

チョッパー「おれ、絶対薬学部に入るぞ!」

 

フランキー「模試どうだった?」 

ブルック「まあまあといったところですね。なかなか骨のある模試でした」 

ロビン「私はA判定だったわ」 

ジンベエ「おおっ、流石じゃのう。わしももっと勉強せにゃいかんわい」

 

入試当日―― 


どんっ!!! 


ルフィ「ここが帝京平成大学か~」 

ナミ「へぇ~、ステキな大学じゃない」 

ウソップ「ウソみてェにすげェ大学だな……」 

サンジ「可愛い子もいっぱいいるしな」 

チョッパー「おれ絶対ここに入るぞ!」 

ロビン「楽しみね」 

フランキー「いいキャンパスだな! きっと一流の大工が建築したんだろう」 

ブルック「ヨホホホホ、緊張してきましたよ」 

ジンベエ「わしらを見ても平然としとる。ここの学生はみんな肝っ玉がすわっとるのう」 

ルフィ「いくぞぉっ!」 

ゾロ「帝京魂ィ!!!」

 

―― 

―――― 

結果発表日―― 

ゾロ「じゃあ結果を見に行くぞ」 

ナミ「自己採点では大丈夫だったけど、どうかしら」 

チョッパー「おれ、名前書き忘れてたかもしれねェ……」 

ウソップ「絶対落ちてるわ、おれ……」 

フランキー「おいおい、今から落ちた気分になってどうすんだよ」

 

ナミ「やったーっ! 受かってたわ」 

ウソップ「おれもだ……これウソじゃねェだろうな」 

サンジ「ふぅ~……番号があったぜ」 

チョッパー「おれも受かってたぞ! これで大学通えるんだな!」 

ロビン「受かってたわ」 

フランキー「いよっしゃァ~~~~~! おれの番号もあったぜェ!」 

ブルック「私の番号もありました! 生きててよかったァ!」 

ジンベエ「わしも受かってたわい……」ホッ

 

ゾロ「どうやらみんな、受かったようだな」 

サンジ「ちっ、てめェも受かってたのかよ」 

ゾロ「……あれ? そういやルフィは?」 

ナミ「さっき、予備校に駆け込んでったわよ」 

ゾロ「!?」

 

ルフィ「浪人王に! おれはなる!!!」 


ゾロ「まさかルフィが落ちちまうとは……帝京平成大学のここがすごい!!!」 

 

映像電伝虫『新しい元号は……“令和”であります』



ゾロ「ほう……なかなかいい元号じゃねェか」

ゾロ「これで平成は終わって、来月からは令和が始まるわけか」

ゾロ「……」

ゾロ「ちょっと待て」

ゾロ「平成が終わったら、帝京平成大学はどうなっちまうんだ!?」

 

ゾロ「ルフィ!!!」

ルフィ「どうしたー、ゾロ?」

ゾロ「大変なことになっちまった……!」

ルフィ「なんだよ?」

ゾロ「平成が終わっちまうんだ……! このままじゃ帝京平成大学があぶねェ!!!」

ルフィ「……へ?」

 

ん?

 

ルフィ「なんで?」

ゾロ「だってよルフィ……平成が!!!」

ルフィ「いやー、大丈夫だろー! 気にしすぎだって!」

ゾロ「ハァ……」

ゾロ「そうだよな、お前にこの重大さが分かるわけねェ……」トボトボ

ルフィ「おーい、どこ行くんだ?」

 

ゾロ「今月で平成が終わる」

チョッパー「え~~~~~!? 平成が終わっちまうのか!?」ガーン

ゾロ「だが、令和が始まる」

チョッパー「すげ~~~~~! 令和が始まるのか!?」キラキラ…

チョッパー「あ、そういえば帝京平成大学はどうなっちゃうんだ? 帝京令和大学になるのか?」

ゾロ「どうなっちまうんだろうな……」

チョッパー「ゾロ……元気ないな。大丈夫か?」

ゾロ「ああ、大丈夫だ……」

 

ブルック「帝京平成大学とは平成が終わったくらいで潰れてしまうような大学なのですか?」

ゾロ「……!」

 

ブルック「たとえば明治大学、明治が終わっても立派に存続しています」

ブルック「大正大学もとっくに大正は終わったというのにピンピンしています」

ブルック「昭和大学もそう……ヨミヨミの実を食べる必要もないほど元気です」

ゾロ「その通りだ……!」

ブルック「ゾロさん……あなたはもっと帝京平成大学を信じてあげるべきでは?」

ブルック「大学だけではありません。大学に勤める方々や学生たちを……!」

ゾロ「……!!!」

 

ゾロ「ありがとう……!」

ゾロ「おれは平成の終わりを受け入れる……! 令和を受け入れる……!!!」

どんっ!!!

ブルック「ゾロさん……」

ルフィ「今夜は宴だァ~~~~~~~~~~~~!!!」

ゾロ「どっから出てきたお前!」

 

令和になった

ゾロ「帝京平成大学のキャンパスに来てみたが……」


ワイワイ… ワイワイ…


ゾロ「みんななにも変わりねェ……」

ゾロ「平成だった頃と同じように、楽しいキャンパスライフを送ってやがる……」

ゾロ「本当はショックだろうに……そのショックを乗り越えて……!」

ゾロ(この光景を見て、おれは改めてこう思った)

 

ゾロ「帝京平成大学のここがスゴイ!!!」

どどんっ!!!







 

俺も目指そうかな

 

この前コンビニで帝京平成大学のCM流れてふき出しそうになったわ

 

ファミマで笑っちゃうからやめろ

 

ファミマ「国家資格合格者数…」
ワイ「何位なんやろ」
ファミマ「全国有数!!!!!」

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